キャリアコンサルタントであり、また社内キャリアアドバイザーでもある筆者が、社外向けにキャリア・リベラルアーツを軸に、様々な情報発信する、題して「東京から岡山を経由して、キャリア・リベラルアーツ全般をつぶやく!」という、こちらのコーナー。本日は5回目になります。
前回と前々回で、このコラムの主題でもある「リベラルアーツをつぶやく」に近い話題を出しまして、私個人としての王道のリベラルアーツというイメージの1つをお伝えしたところですが、やはり社のHPに記載するとなると、単なる感想で終えてしまうというのは、どうにも座り心地がむずがゆく、もう少し、一般的な知識としてのエッセンスや、またはITCとしての関係性もちりばめていきたいと考えてしまうところです。
前回のコラムでも少し触れましたが、実際に、HP等で弊社にご興味を頂く方には、システムエンジニア、データサイエンティストというITスキル部分に期待するのはもちろんのことなのですが、できたら能動的に学習することを、習慣としても性格としても、好むような方を求めています。前回と同じ文章を書いてしまいますが、ここで「求めています!」と書くと、単なる雇用主の目線になってしまいますが、やはり人数が多い大企業ではないため、せっかくご縁があってご一緒に働くことがかなう場合、双方にとってよい「マッチング」となるようにと考えています。小さいコミュニティではあるものの、ご自身といわゆる企業風土が近い、水が合う職場となることができるといった、お互いの居心地よさがマッチすれば、長期安定雇用にも、やりがいにもつながるのが、火を見るよりも明らかです。
そこに期待して、こうしたコラムを書いた際に、ITだけでなくリベラルアーツにも興味あります!または、これから勉強してみたいです!それが、ひいては、エンジニアとしても、サイエンティストとしても、ヒューマンスキルの底上げにつながることを楽しんでくれる従業員にあふれ、そういった企業カルチャーになってくるとよいなというのが、ささやかな採用担当者としての願いなのです。(ここまで2回も同じことを書くコラムも珍しいですよね!?)そんなコラムの第5回です。
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皆様、こんにちは、あるいは、こんばんは。
まずは本日も弊社HPをご覧頂きまして、改めまして、ありがとうございます。
私は、弊社の人事・総務・広報などを全般を担当し、経営にも参画している、タカハシノリと申します。そして、当社のメインミッションにもあります「兼業人材」でもあります。(普段は別の会社で、人事・育成エリアで管理職をしています)
前回コラムでは、、、
リベラルアーツの王道として、おそらく日本の経営者がお勧めする本として、常に上位に挙がってくるようなタイトルをご紹介してみました。むろん、本当にお勧め書籍紹介などをしようと思ったら、こんなコラムでは書ききれない、膨大な書籍がありますので、あくまで、個人的なご紹介範囲です。
そういえば、若い人はもうご存じないかもしれませんが、本のニュースメディアで、小説、マンガ、実用書など、あらゆる本のレビューやインタビュー記事を紹介する「ダ・ヴィンチ」という月刊雑誌がありました。いまも、ダ・ヴィンチWebとして、KADOKAWAが運営している無料提供サイトとして存在しています。そういうサイトに限らず、お勧め文庫本・電子本などを紹介するサイトも無数にあり、そんなサイトを紹介するサイトも多数あります。
いまや人生の中で、読みたいコンテンツを消費しきることは不可能と思われるくらい、世界にコンテンツがあふれています。それを追いかけるのは切りがないので、最近では、自分では選ばず、読むべき本を送ってくれるサービスまでありますよね。私も、そういうサービスに頼って、選択する苦しみから解放されたいという思いもあるのですが、一方でまだ、この情報コンテンツにあふれた電脳世界においても、自身でみたいコンテンツを取捨選択することをあきらめたくないという悪あがきも、しているところです!
と、そんな話をふと、過去にお世話になった、とある重鎮の先輩とも話していて(以前とても偉い人で、今は定年迎えている御方から)、「今年の初めに面白い記事があったんだよ」と教えてもらい、見てみたことを思い出したので、今回紹介してみようと思います。こういう繋がりも、リベラルアーツの面白さだと勝手に思っています。
さて、どんなコンテンツだと思いますか?
実は・・・財務省のサイトです。
財務省のサイト?なんて、一生見ることないと思っていましたが(笑)、そこにまた、財務省らしい?広報誌「ファイナンス」があり、そこにある投稿を読んでいるなんて、もう先輩ったら・・・なんというか、イメージ通り・・・先輩ですね、さすがです・・・
で、それを紹介する私もなんですが、せっかくIT会社に異分野からやって来た兼業人材の人事担当がいるということもありますし、これまたファイナンスに投稿されるのが不思議な、「言語学」に絡んだ話なので、おそらく普段目にすることのないものを知る機会という、そんなスタンスで聞いて頂ければと。
それでご紹介するのは、東大在学中に、司法試験と国家公務員試験を受かり、大蔵省に入って、のちにスタンフォード大学でMBAを取るという、もうこれまた一生縁のなさそうな部類の御方が書かれた投稿で、しかも「日本語と日本人」というテーマで、なんと9号連続(毎月)投稿するという、まるで私のお勧め書籍投稿くらい、不思議な?ことをされています。
その第一回をチラ見したら、意外と興味深かったので、そのまま続きをずっと読んでしまいました。ですので、もしその第一回「主語を使わない日本語」を見て、これなら続きを見てみようかと思ったら、そのまま財務省のHP内で続きをご覧ください。
ようは今回も、ITともAIとも関係ない、リベラルアーツであり、さらに財務省のHPにあり、日本語解説という、まったく関連なさそうな文章を、気分転換にでも読んでみようという、そんな「自分」を誉めてあげてほしいという投稿です(笑)
※ここでいう「自分」は、この投稿を読んでいる、アナタを指します!
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202404/202404h.pdf
一部抜粋しますが、こんな感じの内容です。
(前略)「日本語が自分だけでなく多くの相手がいるという「世間」の中で、互いに意思疎通を図る言語として発達してきたからだと考えている。そして、この「世間」で 意思疎通を図る相手は、日本語の場合は人間に限らない。動植物や自然、さらには道具の類も意思疎通を図る相手になっている。そんなことをいうと驚かれそうだが、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪は、一反木綿にしても塗り壁にしても、元々は道具や建物だったのだ。それが人間と意思疎通するようになっている。
日本語での意思疎通の相手が人間に限らないことは、実は、日本人が虫の音を虫の「声」として聴くこ とに現れている。ちょっと意外だが、西欧人には秋の草むらの虫の音は雑音としてしか聞こえないという。 西欧人にとって、虫は意思疎通を図る相手ではないか らだ。英語には日本語の「虫」にうまく当てはまる言葉もないのだという。
虫の音の聞こえ方の違いは、 西欧人が虫の音を直感的に何かを決めるときに働く右 脳で聞くのに対して、日本人が言語を操る左能で聞く からだということが科学的に明らかにされているが、 生まれつき日本人の脳と西欧人の脳が違っているはずはない。では、日本人がどうして虫の音を虫の「声」 として聞くようになるのかといえば、それは日本人が日本語を話すからだと思われる。では、そのような日本語はどのようにして生まれてきたのかといえば、私はそのカギは八百万(ヤオロズ)の神々が混とんの中から誕生してきたという日本神話の中にあると考えて いる。(後略)
・・・ここまででお腹一杯であれば、それはそれで充分です。
もしふらっと雑談する機会に(ハッシュタグ、「日本語」でも、「財務省」でも、「雑学」でも、機会がある瞬間に思い出して)
あー、財務省の、「ファイナンス」で、松元崇という、東大出のエリート(旧)大蔵官僚が投稿した、「主語を使わない日本語」を、チラ見したら、「西欧人には秋の草むらの虫の音は雑音としてしか聞こえない」らしいですよ!!
・・・こんな話ができる(する機会があるかはわかりませんが)、システムエンジニアが常駐先に現れたら、なんだかわからないけど、頼りになる人なのではないか!?と見えるかもしれないと思います(笑)
世の中って、そんな単純ではないのですが、えてして単純にできていることも多いのも事実です。
さて、もし今回のご案内が、情報溢れる電脳世界でも、寄る予定のなかった財務省というサイトにある、小さなコンテンツに触れる機会となったのなら幸いです。
そういえば前月も、「それでは、猛暑が続きますが、是非ご自愛ください。」と書きましたが、まったく序の口だったようで、
今まさに猛暑が続いていますね。そんな中で私はというと、このあと、鬼滅の刃の映画を見てこようと思います。
あ、アニメもマンガも読みますよ。五十路であっても楽しみますし、素晴らしいコンテンツが文章だけである必要はないですし、
なんなら長い長いアニメもマンガ趣味の棚から、リベラルアーツ的に書いてみますかね。世の中夏休みですし。
それではまた、次回はそのようなテーマかもしれませんが、よろしければまたお会いしましょう。